600・2600形

青電由来の電車

基本性能

  • 編成:600(Mc)+2600(Tc)
  • 車体・ドア:全長17.15m×全幅2.744m・3ドア(片開き)
  • モーター・ギア比:110kW・2.81?
  • 制御器:電動カム式抵抗制御(直列12段、並列12段、弱め界磁3段)
  • 起動加速度:1.6km/h/s
  • 最高速度:85m/h

輸送力増強のために導入(1975年)

習志野都市高速鉄道では1000形と750・2250形の計21本で、今後必要な車両を賄う予定であった。しかし、利用者数が増加していたことを受けて、更に車両を導入することになった。しかし、新車を買うほどの予算は取れなかったことから、京成から更に中古車を導入することになった。

種車

京成(一部は新京成)から電動車の600形8両(601~608)と制御車4両(506、509、2110、2202)を購入した。習志野都市高速鉄道ではMT編成を組ませるため、電動車2両の制御車化を行った。これにより電動車6両と制御車6両となり、2両編成6本を組成した。なお制御車化したことで余剰となった600形の電装品は、教習用として残存していた50形に移植した。

電動車は単一形式であったので、整備上の問題は特になかったが、制御車が4形式6両に渡り、数に対して形式が多かった。これらの制御車をそのまま電動車と組み合わせると末尾の番号が合わず、管理上不都合である。

そのため、京成青電の制御車が2000番台であることにならい、600形に+2000とした2600番台に改番することになった。

  • 電動車(計6両)
    • 電動車6両(601~606)
  • 制御車(計6両)
    • 元600形2両(607→2601、608→2602)
    • 元500形2両(506→2603、509→2604)
    • 元2100形1両(2110→2605)
    • 元2200形1両(2202→2606)

改造内容

1000形750・2250形との併結を行えるようにするため、制御器の多段制御化が行われた。また、600形は両運転台であったが、2両固定となったことで片方の運転台は使わないことから、運転台の撤去を行った。

運行の開始(1979年)

1979年より運行を開始した。

1980年代には冷房化が検討されたが、600形は台車の構造上冷房化が困難であることが判明した。同じつりかけ車である1000形に冷房化が行われたのとは対称的であり、冷房化の可否が600形と1000形とで明暗を分けたと言わざるを得ない。

なお構造上はブレーキが同一である1000形や750・2250形と併結が可能であるが、600・2600形は偶数本在籍しており同一形式内で4連がちょうど組めたことから、異種併結はあまり行われなかったという。

廃車の発生(1986年)

1986年に4連2本(=2連4本)が廃車となった。これは2000形導入による分(4連1本)と2700形の予備車見直しで余剰になった分(4連1本)が環状線で使用されることになったためである。この年は600・2600形と同様につりかけ・非冷房であった500・2500形全編成が1600形に置き換えられており、600・2600形にも置き換えの番が来たということである。

これにより、残りの600・2600形は4連1本(=2連2本)となる。

運行の終了(1988年)

1988年に2000形4連1本の運行が開始されたことで、600・2600形4連1本が引退した。これにより、当形式は廃系列となる。

文:総武通快

  • 最終更新:2017-08-01 08:29:09

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